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ウォーターポンプのトラブル

エンジンの冷却水を循環させている部品がウォーターポンプです。
ウォーターポンプのトラブルには、異音や水漏れなどいろいろあります。
今回の事例は、ウォーターポンプのベアリングの異常から回転しなくなってフランジがねじ切れてしまったというものです。

何らかの原因で、ベアリングが回転しなくなったところに、エンジンによって回されているベルトの力はかかり続けますから、ねじ切れてしまったのだと思います。
私はあまり見たことがない事例でしたので、紹介しました。
おそらく少し前から異音や振動など何らかの前兆はあったのではと思います。

タイミングベルト採用車では、タイミングベルト交換のタイミングでウォーターポンプも交換する事が多く、水漏れのトラブルはありましたが固着はほとんど見たことがありません。
最近の車では、この作業が無くなり、異常が出るまでまず交換しないパーツになっているのではないでしょうか。また、クーラント(エンジンの冷却水)も、ロングライフ化が進んで、劣化に気付きにくくなっていると思います。

部品の性能が上がり、長寿命化が進みましたが、基本的な構造ではあまり変化のないパーツもあります。日頃のメンテナンスが大切だと感じさせられた事例でした。

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