商品記載の適合車種について

 「商品を買ったんだけど、商品の適合欄に自分の車が掲載されていない。間違った商品なのではないか。」というお問い合わせをよくいただきます。事前に弊社で適合確認をしていただき、ご案内した商品をご注文いただいた場合は、掲載されていなくても適合しますので、ご安心ください。
 すべての商品がというわけではないですが、スペースの関係からか適合車種がすべて掲載されている事はないようです。そのため、一部の車種が掲載されているだけとなり、しかもお客様のお車と同じだとはおよびもしない車種が掲載されていると、不安になってしまいます。
 でも、適合確認さえしていただければ、違っているという事はほぼ0%です。ご安心ください。

新しい車検証について

今年の1月から、新しい車検証の交付が始まっています。
なんでも、電子車検証なるもので、ICチップ内蔵ではありますが、紙の車検証です。
サイズもB6サイズを少し小さくしたサイズで、かなりコンパクトになっています。
その分、記載内容も少なくなり、その他の情報はICチップに記録される仕組みのようです。

適合確認の際にお知らせいただくデータの場所もかなり変わりましたので、普通車の車検証をもとに、ご説明をさせていただきます。

①初度登録年月
②型式指定番号
③類別区分番号
④車台番号
の並びになっています。これらの情報をお知らせください。


従来の車検証ではごちょごちょしていた備考欄も、すっきりしました。ここに記載されていた情報や、所有者に関する情報は、ICチップに記録されているようですが、そのICチップは裏面のこのあたりにあります。

そして、ICチップの読み込みのための車検証アプリなるものが、提供されています。

これをスマホに入れて、ICチップをかざすとデータが読み出せる仕組みです。
読み出しをするためには、車検証に記載されている番号が必要なので、チップと番号がないと読み出せなくなっています。

今後3年程度で入れ替わっていくと思いますが、適合確認をご依頼いただく場合には、表面の①~④のデータをお知らせください。

ベルトのお話 その1

 ハイブリッドカーや電気自動車では使われていない場合もありますが、まだまだ自動車のエンジンにはベルトが使用されています。大きく分けて、エンジンの内部に使用されているタイミングベルトと、エンジン外部で補機類を駆動している通称外ベルトがあります。
 今回はタイミングベルトについて、機構ではなく、ベルトの品番についてお話します。

 上の写真は、ミツボシベルトさんのタイミングベルトの画像です。
メーカー名(MITSUBOSHI)、品番(MFHC2002)、ベルトの形状(101XR26)と続き、あとは注意情報と材質表記、製造国と続いています。
 ここで、ベルトの形状の数字、101XR26に注目してください。

 最初の101はベルトの歯数を表しています。いわば山の数です。下の裏面画像と一緒にご覧ください。
そして次のXRは歯の形状を表しています。これは山がどんな形をしているかを表している記号です。
最後の26はベルトの幅になります。ミリ単位なので、このベルトの場合幅が26ミリとなります。
歯の一番高いところの間隔をピッチと呼びますが、この長さがわかれば歯数がわかっているので長さを求める事も可能です。

 歯数とかの要素があり、一見して同じかわかりにくいタイミングベルトですが、交換前のベルトの数字を比べることで、簡単に判断することが出来ます。形状のアルファベット記号は、メーカーによって異なりますが、歯数と幅が同じなら、同じベルトだと判断できます。
 タイミングベルトを交換する際に、ご確認してみてください。

 外ベルトについての簡単な紹介動画です。

ブレーキローターの交換作業(後編)

前回の続きです。

まずブレーキローターの取外しです。ハブに貼り付いてすんなり取れて来ない事も多く、そんな時のためにサービスホールが付いています。写真の黄色い矢印のところ2か所がそうです。

ここは、ねじが切ってあって、ここにボルトなどを入れて回していくと、ローターが浮き上がってくる
仕組みになっています。ただ、固着している場合は無理にねじ込んでいくとネジ穴がダメになってしまい、余計に手間がかかる事もあるので要注意です。

ご覧いただくとお分かりのように、ねじ込んでいくと裏側からネジが飛び出して来る仕組みです。

ローターを交換して、パッドまでつけたところです。ハブのみになった画像を撮り忘れました。
あとは、キャリパーを付けて終わりです。

交換前のローターです。

新品のローターです。

交換でブレーキローターとブレーキパッドのアタリもついて、ブレーキの効きもしっくりした感じがします。

追記(2023.04.17)
交換後約5000キロ走行しましたが、問題なく踏みごたえもしっかりあり順調です。

ブレーキローターの交換作業(前編)

 輸入車では比較的交換するイメージのあるブレーキローター。でも国産車ではあまり換える事のないイメージです。が、それでも多走行車になると、焼きが入ったり、ゆがみが出たりすることもあり、交換が必要になる時があります。

 ブレーキローターはタイヤと同じ回転数で回っている円盤です。これをブレーキパッドで挟んで回転を止めることが、ブレーキの動作になります。

 今回交換するのは、約22万キロ走行の小型乗用車のブレーキローターです。ブレーキパッドのあたり面にも、長年の使用で円周状に傷が入り、一部錆が残ったままの部分があります。この部分は、ブレーキパッドが当たっていない部分なので、それだけ制動力が落ちているという事でもあります。また、写真ではわかりにくいですが、ブレーキローターの一番外周のさびが残っている部分と、すぐ内側の光っている部分の間には、わずかですが、段差も生じています。

細かい手順は省略いたしますが、まず、このキャリパーをどかすところから始めます。

すると、キャリパーやブレーキパッドが取り付けられているマウンティングが現れますので、これも取り除きます。

これでブレーキローターが露になりました。

続きは、後編へ

フロントワイパーゴムの交換

フロントのワイパーゴムの交換作業をしてみました。ワイパーブレードごと交換してしまう方法もありますが、ゴムだけの交換もできますので、参考にしてみてください。
ここで取り上げているのは、オーソドックスなトーナメントワイパーブレードのゴム部分の交換になります。いわゆる、ストッパー付きのゴムで幅が6mmと8mmのタイプになります。

上の写真をご覧いただくとわかりますが、ストッパのある方はワイパーブレード側の引っ掛かりが入る、溝やら穴が開いているのがわかります。また、ストッパーのない方は凹凸がなく、引っ掛かりのない構造になっています。

ストッパー部分にはワイパー側の金具がはまっているのがわかります。
ワイパーゴムをグイっと引っ張って、この部分を越すとワイパーゴムを取り外すことが出来ます。

引っ張って少し抜いたところです。ここでご注意いただきたいのが、力の加え方です。くれぐれもワイパーブレードを変形させないように注意してください。
するすると抜いてしまうと、こんな感じになります。

取り付けはこの逆の工程になります。
ところでなぜトーナメントワイパーと呼ぶのか、それは、上の写真を見ていただくとお分かりのように、トーナメント表のような形をしているからです。
なんとなく、拭き取りが悪いと感じたら、ゴムの交換だとコストもかかりませんので、ぜひチャレンジしてみてください。

フロントワイパーブレードの交換

前回リアのワイパーブレードの交換をしてみました。
今回はフロントのワイパーブレードの交換をしてみます。
ワイパーブレードの取り付け部分が、リアの樹脂製ワイパーブレードとは異なるU字フック方式の車両です。

交換前の状態です。ワイパーアームをグイっと起こしてワイパーブレードが取り付いている部分を裏側から見てみましょう。

ワイパーアームの四角い穴の部分に、ワイパーブレードの突起がはまって抜けない構造になっています。ですので、突起が穴を越せるようにレバーを押しながらワイパーブレードを引っ張ると、取り外すことが出来ます。

少し外れた状態です。このまま引いていくと外れます。ここで気を付けておきたい事が2点。

  • ワイパーブレードを外した後のワイパーアームを起こしたままにしない → 何かの拍子でワイパーアームがフロントガラスに倒れると、ガラスが割れてしまう恐れがあります。
  • ワイパーブレードを無理に取ろうとして、ワイパーアームをひねらない → 外すのが固い場合で、つい力が入ってワイパーアームを変形させてしまう場合があります。ワイパーブレードをフロントガラスに押し付ける力加減が狂って、ビビりや拭きムラの原因になる事があります。

あとは、新しいワイパーブレードを逆の手順で取り付けて終わりです。きちんと差し込むと、穴に突起がはまる音がカチッとするので、確認してくださいね。

ところでワイパーブレードにはデザインワイパーというものがあります。
ちなみにデザインワイパーを装着してみるとこんな感じです。

かっこよくないですか?
U字クリップタイプのワイパーだと、デザインワイパーに交換することは簡単ですので、一度試してみてはいかがでしょうか。

見た目がかなり変わりますよ。お試しあれ~。

リアワイパーブレードの交換

ついている車もついていない車も、リアワイパーは意外と気を使っていないパーツなのではないでしょうか。使う人はもちろんいらっしゃるでしょうが、ぶっちゃけ私は付いているとはいえまず使ったことがありません。そのためか、ゴムがちぎれたままなんてことに…

今回は交換してみました。
樹脂製なので、力の入れ加減だけなのですが割れやすい車種もあります。慎重に、でも大胆にいかねばうまく外れてはくれません。
ひとまず90度ひねって起こします。

あとは、角度を合わせながら取り外すだけです。
これは言葉ではなかなか説明が難しく、それぞれのジョイント部分をお見せしますので知恵の輪を外す要領で見てみてください。

ワイパーアーム側

ワイパーブレード側

まあこれをこねくり回す感じで外してつけるわけです。
そして完成です。

交換作業自体は、道具もいらず1分ほどで終わる簡単なものです。
ただ、ジョイント部分の構造をよく見て取り掛からないと、確実に割れたり折れたりします。
まずは観察、そして力加減ですね。ぜひチャレンジしてみてください。

エクストレイル(HNT32)のバッテリー交換(取付編)

前回エクストレイル(HNT32)のバッテリー交換(取外編)の続きです。
バッテリーを取り外したところで、いったん休憩をしましたが、いよいよ取り付けにかかります。

まず、新しいバッテリーをよっこらしょと装着場所に載せます。このバッテリーはハンドルが付いていましたので、比較的やり易かったです。重さは変わりませんけど・・・

ガス抜きホースも忘れずに取り付けます。もちろん反対側の使わない排気孔には盲栓をします。

バッテリーを固定するステーを取り付けます。

あとは端子を付けていきます。

トレーなどを元に戻して完成です。

今回作業自体は力仕事で難しさはなく、また、バッテリー交換後の車両設定もこの車種では必要がなかったので、簡単に行うことが出来ました。ただ、積算値のリセットなどが必要になる車種もあるので、交換をする前にあらかじめご確認ください。

エクストレイル(HNT32)のバッテリー交換(取外編)

そろそろ交換時期という事で、HNT32 エクストレイルのバッテリー交換を行いました。
この車両のバッテリーはエンジンルームではなく、いわゆるトランク部分、左後部シートすぐ後ろの床面に搭載されています。もともと適合は欧州規格のバッテリーですが、室内に搭載されているので充放電時に発生するガスを排気する排気孔付きのバッテリーでないといけません。

搭載場所はこんな感じ。

小柄な私では、バンパーが邪魔でこんな姿勢で取外しの段取りをしています。ちなみにここまでの過程は省略。

なんとかかんとかで、バッテリーを押さえているステーを取り外しているところです。
また、このバッテリーがとても重い。たぶん20kg近くあるのではないかと思います。バッテリーに持ち手がなく、ラゲッジトレイを付けたままだと踏ん張るにも踏ん張れず、ラゲッジトレイも取り外しました。
そして何とか持ち上がったところ。

いったんスペアタイヤの上によっこらしょで休憩です。

取り外したバッテリーの比較です。室内装着なので、きれいなもんです。
向かって上が今までのバッテリー、下が新しいバッテリーです。今回はピットワークのバッテリーをチョイスしました。

というわけで、後半の取り付け編に続きます。

https://starpartsjapan.com/c/battery/

8つの強み