カーエアコン
自動車にもエアコンが付いており、昨今の暑い夏でも快適にドライブをすることが出来ます。そもそもエアコンは、液化されたエアコンガス(冷媒)が気体に変わる際の気化熱を利用しており、原理は家庭用のエアコンと変わらないものです。
まずコンプレッサーで、エアコンガスを圧縮して、気体のガスを高温高圧の状態にします。
いわゆるクーラーベルトで、エンジン動力を使って駆動されていることが多いです。
エアコンをつけると燃費が悪くなるのは、コンプレッサーを回すためにそこそこ負荷がかかるためです。
コンプレッサーで圧縮したガスをコンデンサーで冷却する事で、ガスから熱を奪い、ガスを凝縮させます。(液化)
コンデンサーはラジエターの前や横についているラジエターと同じような形をしたパーツです。ラジエターは冷却水が流れるのに対して、コンデンサーはガスが流れるというものですが、冷やすという点では同じ役割をしています。また、液化したガスをためておくレシーバーと、ガスの中の不純物を取ったり水分を取るドライヤがありますが、最近の車種ではコンデンサーと一体になっているものが多くなってきています。
写真では見にくいですが、左の筒状のものがレシーバーです。
コンデンサーで液化されたガスは、次にエキスパンションバルブ(膨張弁)を通る事で、圧力が下がり、霧化した状態でエバポレーターに入り、そこで周りの熱を奪って気化し、コンプレッサーに戻っていきます。(冷凍サイクル)
エバポレーターは車内のヒーターユニット内にありますが、写真がないので割愛します。通過する空気が冷却されるもので、多層化したコンデンサーのような形をしています。
写真は、エキスパンションバルブです。オリフィスを通るときに、圧力が下がります。
エアコンが効かない、冷えが悪いといった場合は、この中のどこかのパーツに不具合が起きていることが多いです。圧力ゲージを使う事で、不調の原因にアタリを付けることが出来ます。
このあたりの事は、次の機会に。
エアコンガスお取り扱いございます。